昭和35〜36年頃 自転車は花嫁道具も1つ
昭和31年、まだ女性向け自転車は全体の1割にも満たず、20代の女性が自転車に乗れる割合は61%にすぎなかったなかで、自転車製造各社は新規開拓の一環として女性向け新製品を一斉に売りだした。この中の一社のパンフレットに「若い奥さま方やお嬢さん方に送る実用的な婦人車、特にお嫁入り前のお嬢さまの"お嫁入り道具"に是非加えていただきたい車であります」と書かれていた。これをきっかっけに昭和42年頃まで、自転車はミシンや三面鏡や電化製品と並んで花嫁道具の1つに加えられていた。昭和43年、20代の女性の90%、30台女性の77%は自転車にのれるようになった。