自転車の歴史とメカニズムの不思議
195年前に誕生した自転車は現代の自転車とは違う形でした。しかし、その中には今でも使われているしくみもあります。またどうして今の形に変わっていくのか、その理由を自転車のメカニズムを通じて説明し、自転車の歴史と車体に隠されたメカニズムの不思議を紹介します。
[参加対象者]
小学校高学年~大人
[所要時間]
約30分
[実施内容]
自転車の誕生から現代の自転車の形ができるまでの進化のようすについてメカニズムを通して知ってもらう
[内容の詳細]
1.世界で最初の自転車「ドライジーネ」は自転車に乗れるための練習と同じく足で蹴って走ることを知ってもらう
- お父さんやお母さんが練習するときは親が自転車の後ろを持ってもらったことを参加者の挙手や写真で確認
- 現在は足で蹴ってバランス感覚を得ることを練習用自転車で確認
世界で最初の自転車 ← 足で蹴って走る → 自転車に乗る練習
ドライジーネの簡単な説明
2.なぜペダルが必要だったのかを知ってもらう
- ペダルがついた最初の自転車「ミショー」を見ながらペダルをつけようと考えたきっかけを説明
「ミショー」自転車が主に何に使われたかの説明
3.なぜ前輪が大きな自転車「オーディナリー」ができたのかを知ってもらう
- 前輪を大きくするとスピードが出ることを説明
乗り方や降り方・運転のむずかしさを説明
ヘッド角が80°の自転車に乗って運転のむずかしさを体験してもらう
4.なぜ現代の自転車の形「セーフティ」になったのかを知ってもらう
- チェーンを使った後輪駆動による安全性・便利性を説明
- ヘッド角とオフセットを変えた種々の自転車を乗り比べて、前輪のホークが垂直な形より傾いた形の方が乗りやすいことを体験してもらう
ホークを傾ける → フラつかないで進む → 倒れにくいことをハンドル付車輪を使って説明
5.現代の自転車と「セーフティ」の違いの1つとしてフリーホィールの良さを知ってもらう
- セーフティ自転車のペダルを回転させたときの後輪の動きを見せる
フリーホィールの良さとしくみを説明6.
6.なぜ前輪のホークの先端が曲がっているのかを知ってもらう
- 自転車を傾けるとハンドルが傾いた側に曲がることを見せる
傾いた方にハンドルが曲がると倒れにくいことを厚紙を使って説明
回転台の上に乗り、回転した車輪を傾ける体験をしてもらい、ジャイロ効果を説明